2017年11月3日金曜日

朝田町の家~材料検査~

遠くの山々も澄みきった青空に映える季節となりました。(美杉の山です)


本日は今月に建前を予定している「朝田町の家」の木材検査を
(NPO法人もりずむ)さんで行いました。

構造材の木材を一本一本、木目や節の有無、割れの入り方、乾燥具合を山側の人達と確認し、どの箇所に使うか、どう見せるかを検討し決めていく作業です。木も人と同じで表情や個性があります、その材によっては反りや曲り、節の付き方等一本一本違います。その表情や個性を更に左右するのが乾燥方法なのですが、一般的には人口乾燥で強制的に熱を加え除湿を行い短期間で乾燥させるのですが「もりずむ」さんでは(葉枯らし乾燥)と言う天然乾燥を行っています。
(葉枯らし乾燥)とは、木材を天然乾燥させる方法の一つで、伐採した木材を枝葉をつけたままで一定期間山の中に寝かせて樹幹の水分を葉から蒸発させる方法です。枯らしを行った後は木材の材色が安定し、人口乾燥では失われる香りや艶も損なわれません。
このような理由があって手間暇はかかりますが、私達はこれからも自然乾燥に拘った家創りを
提供していきたいと思います。
そしてこういった作業や職人さん達の想いを、ほとんどのお客様は知らないと思います、現に私もこの仕事に携わるまで知りませんでした。
なので今後はこういった作業や素晴らしい自然環境の中で職人さん達の手で育てられた木材を見て頂けるようなイベント等を企画して広めていこうと思います。                               

作業が終わり、良い天候に恵まれ素晴らしい景色に見とれながらの帰り道の一枚
もりずむの方々、本日はご協力ありがとうございました。          おのうえ